スパーク棒グラフ
はじめに
スパーク棒グラフは基本的には普通の棒グラフと同じものです。違いは、a)軸を含まないため、データ内の増減をシンプルかつ簡潔に表す点とb)内蔵ゲージを含み、データチャートで変化の大きさを表す点です。たとえば次のスクリーンショットのスパーク棒 グラフでは、COGS値が最初の$6.68Kから74.35%下がっている様子が示されています。
デフォルトではゲージは、チャートに含まれる最初のデータ項目と最後のデータ項目との変化の度合いを示しますが、適宜この設定を変え、最後2つのデータ項目間で変化の大きさを示すこともできます。変化の大きさを割合(%)と値のどちらで表すか、緑色と赤色のどちらで表すか、グラフを塗りつぶす色を何にするかなど、スパーク棒グラフにおける別の側面も変更できます。これらの設定はすべて、そのグラフに対応した [チャートの設定] で変更できます。
他のほとんどのチャートタイプと同じように、スパーク棒グラフではホバーテキストラベルを使って各データポイントの具体的データを示すことができます。そのため、軸がなくても、マウスを動かしてデータポイント上を通るだけで、ユーザーはその値を確認できます。データラベルの詳細については「チャートのデータラベルとホバーテキストをフォーマットする」を参照してください。
スパーク棒グラフを作成する
スパーク棒グラフには、DataSetのデータ列または行が2つのみ必要です。このうち1つはカテゴリ(通常は日付または時刻)、もう1つは値です。他のほとんどの基礎的な棒グラフと同じように横軸はカテゴリ、縦軸は値を表します(ただしスパーク棒チャートはシンプルな画面構成となっているため、これらの情報は表示されません)。Analyzerでスパーク棒を作成するには、カテゴリの列を [X軸] フィールド、値の列を [Y軸] フィールドにドラッグします。
値、カテゴリ、系列データの詳細については「チャートデータについて」を参照してください。
Analyzerでスパーク棒グラフのデータを含む列を選択します。データ列の選択の詳細については「DataSetの列をチャートに適用する」を参照してください。
Analyzerでチャートをフォーマットする方法の詳細については「 KPIカード作成パート2:Analyzer」を参照してください。
スパーク棒グラフをカスタマイズする
スパーク棒グラフの外観は、[チャートの設定] を編集するとカスタマイズできます。チャート設定のすべての詳細については「チャートの設定」を参照してください。スパーク棒グラフ固有のプロパティには以下が含まれます。サムネイル画像をクリックすると、拡大画像が表示されます。
プロパティ |
説明 |
例 |
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[一般] から [背景塗りつぶし] |
グラフの背景を塗りつぶす色を指定します。[ デフォルト ] を選択すると、背景色は使われません。 |
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[値のオプション] から [非表示] |
グラフ内のサマリーの値を表示しなくなります。 (これがグラフの内蔵するゲージに 最初に 表示される数値。たとえばこの記事の冒頭で紹介したグラフのスクリーンショットでは、これに相当する値は6.68Kとなります)。 |
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[値のオプション] から [値] |
グラフのサマリーの値を取得した方法を示します。このプロパティに対しては、以下のオプションからいずれかを選択できます。
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[値のオプション] から [大きさ] |
グラフ内のサマリーの値の大きさを指定します。[ 中 ](デフォルト)または [ 小] を選択できます。 |
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[値のオプション] から [値の書式] |
グラフのサマリーの値に対応する一般的な数値形式が決まります。オプションには [ 数字 ](特別なフォーマットを含まない)、[ 通貨 ](通貨記号が付加される)、 [ 割合 ](パーセント記号が付加される)が含まれます。 |
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[値のオプション] から [値を以下で分割:] |
パネルの値を分割する場合、分割に使う数を指します。このオプションは、とても大きい値を通数で割って省略して表示する際に役立ちます。たとえば、パネルの値が百万ドル単位で示されている場合、百万で分割するよう選択できます。これにより、パネルの値を理解しやすい一桁の数にできます。[ 割合](%)での分割を選択すると、パネルの値には100が掛けられます。 |
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[値のオプション] から [小数位] |
サマリーの値で使う少数位が決まります。[ デフォルト]、[ なし]、または小数点以下の桁数(「0.0」~「0.00000」) のオプションから選択できます。デフォルトでは、Domo はパネル値に最適な小数点以下の桁数を自動的に決定します。[ なし] を選択すると、値は整数に切り上げられます。 |
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[値のオプション] から [マイナスの数] |
マイナスの数値のフォーマットを決定します。 -100を選択した場合、マイナスの数の値にはマイナス記号が付加されます。 (100)を選択した場合、マイナスの数の値はカッコ(())に入ります。 |
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[変化値のオプション] から [非表示] |
グラフ内の変化の 値を非表示にします (これがグラフの内蔵すゲージに 2番目に 表示される数値。たとえばこの記事の冒頭で紹介したグラフのスクリーンショットでは、これに相当する値は74.35%となります)。 |
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[変化値のオプション] から [値] |
変化値が割合(%)というデフォルト値か、値どうしの差か、を指定します。 |
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[変化値のオプション] から [データ] |
変化値をチャートの最初の値と最後の値から算出(デフォルト)するか、チャートの最後2つの値から算出するかを指定します。 |
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[変化値のオプション] から [大きさ] |
グラフ内の変化値の大きさを指定します。[ 中 ](デフォルト)または [ 小] を選択できます。 |
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[変化値の大きさ] から [方向インジケータ] |
変化値を示すにあたり、矢印(デフォルト)、曲線矢印、三角形のどれを使うかを指定します。これら3つの例を右に示します。 |
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[変化値] から [色の方向を逆にする] |
デフォルトでは変化値が プラスの場合、数値は緑で表示され、マイナスの場合、数値は赤で表示されます。[色の方向を逆にする ] プロパティを設定すると、このデフォルトの動作を切り換えることができます。これは低い数値のほうが良いことを示す チャート で役立ちます(職場の事故件数の推移を記録したチャートなど)。 |
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[変化値のオプション] から [値の書式] |
グラフの変化 値の、一般的な数値形式を決定します。オプションには [ 数字 ](特別なフォーマットを含まない)、[ 通貨 ](通貨記号が付加される)、[ 割合 ](パーセント記号が付加される)が含まれます。 注記: [ 数] オプションと [通貨 ] オプションは、[値オプションを変更する]、[値] の順に選択し、[変化値] に設定した場合のみ有効となります。
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[変化値のオプション] から [ホバーテキストのフォーマット] |
グラフのホバーテキスト(グラフ内のデータポイントにマウスポインタを置くと表示されるテキスト)の数値形式が決まります。オプションには [ 数字 ](特別なフォーマットを含まない)、[ 通貨 ](通貨記号が付加される)、 [ 割合 ](パーセント記号が付加される)が含まれます。 |
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[変化値のオプション] から [ホバーテキストの小数位] |
グラフのホバーテキスト(グラフ内のデータポイントにマウスポインタを置くと表示されるテキスト)に表示される値の小数点以下の桁数が決まります。 |
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[変化値のオプション] から [正の値の色] |
グラフ内の変化の大きさが正の場合に使う色を指定します。 |
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[変化値のオプション] から [負の値の色] |
グラフ内の変化の大きさが負の場合に使う色を指定します。 |
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