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Domo Knowledge Base

KPI 設計のためのベストプラクティス

Version 3

 

はじめに

最も効果的な KPI(重要業績評価指標)とは、以下に基づいて企業目標を達成するものを指します:

  • 重要かつタイムリーな決定を下す時に、洞察を提供する

  • 組織の各部門を、より効果的に連動させるための方法を示す

  • 目標達成に向けた、組織としてのフォーカスのあてかたを改善する

これらの目標を満たす KPI を作成するため、KPI の選択と設計のベストプラクティスを知り、そして運用させることは意義があります。

Domo で KPI がどのように示されるかに関しては、KPI カードについてを参照してください。 KPI カードの作成に関する詳細は、KPI カードを参照してください。

KPI の種類

KPI には、結果 KPI(遅行指標)と推進 KPI(先行指標)と種類があります。 結果 KPI は、過去の業績の指標です(例えば昨年度の顧客の満足度が高レベルであったとか、四半期ごとの収益、月間のヘルプデスクへの問い合わせ件数の低さ、など)。 ドライバー KPI は、目標達成に向けた組織としての進捗を示す指標です(例えば、製品の品質、営業電話をかけた回数、前月または前四半期の月間セルフサービス発生件数、など)。

結果 KPI と推進 KPI を効果的に活用する事により、目標達成に向けて有益または有害な行動を特定することが可能になります。 こういったものを特定した後に、それを拡散したり、あるいは逆に取り除いたりすることができるようになります。

KPI 実行のためのステップ

Domo におけるカードのページは、そこに表示させる測定値と KPI を慎重に選べば、情報を効果的に伝達することができます。 そのためには、望ましい測定値や重要業績評価指標、ユーザーアクセスなどを定義する設計見取り図をを開発する必要があります(できればビジネスマネージャーか製品オーナー、また企業の最前線にいる者が書いたものが望ましいでしょう)。 この設計見取り図が完成したら、それに技術的な実体を与え、推進させてゆけば良いのです。

ダッシュボードに表示される KPI を実行するのに役立つステップには、以下などがあります。

  1. フレーミング・ステートメントを作成します。

    優れたフレーミング・ステートメントは、短期的および長期的な目標を記述することにより、KPI の実行プロセスに対するガイドとなり、そしてそれに基づくことによりページにはどの要素を含めて、どの要素を含めないかを決定できるようになります。 優れたフレーミング・ステートメントとは:

    • 簡潔であり、

    • 目標、重要な出来事、ベンチマーク比較を記載しており、

    • 主なチームメンバーの賛同を得ていて、そして

    • Domo を使ってそれを自分で実行できるような行動計画になっている、ということです。

      次の図は、フレーミング・ステートメントの例を示しています。

  2. 自分のフレーミング・ステートメントに基づいて、質問のリストを作成します。

    この例におけるフレーミング・ステートメントの場合なら、「当社の MTTR は業界平均と比較した場合どうなのか」とか、「顧客満足度の評価は」、「セルフサービス比の目標を満たしているか」などの質問が考えられます。

  3. KPI の暫定リストを決定します。

    測定や範囲の決定において出てきた質問それぞれに対し、KPI を作成します。 質問の中には複数の KPI を必要とするものもあり、また KPI のなかには複数の質問に回答できるものもあります。 測定や範囲に関する詳細は、以下の表を参照してください。
     

    属性

    説明

    測定

    測定または計算しているもの。 例として、顧客満足度、収益、利益率、契約更新率などが含まれます。

    次元

    測定を意義あるものにする属性で、時間や製品の種類などがこれにあたります。 例えば、年度別の総収益を示す折れ線グラフでは、収益は測定で、年度は範囲です。 KPI には、複数の範囲を含めることができますが、見る人を混乱させないために、一度に沢山の情報を表示しすぎないように気をつけてください。 これを防ぐために、KPI を複数用意するか、またはドリルパスの採用を検討してください。

     

  4. 目標、目的、ベンチマーク、範囲を割り当てます。

    KPI は、データを示すだけではなく、達成したい目標を伝達することで、より効果的になります。 以下の質問に答え、暫定 KPI に変更を加えてください。

    • この KPI には目標またはストレッチ目標はあるか

    • 比較対象になるベンチマークはあるか

    • 目標より範囲のほうがよいか

    • 目標、ベンチマークや範囲は絶対的ではなく、相対的にすることはできるか

    • 主要なチームメンバーから、目標に対する同意は取れているか

    • 年度末目標がある場合、比較用のマイルストーンを付け加えられるか

  5. 構造化されたナビゲーションと分析を追加します。

    ナビゲーションの方法を示す図を用意する(例:ドリルパスまたはリンクなど) 以下のスクリーンショットは、KPI のナビゲーション図の例です。

     

  6. 指標のタイプを決定します。

    KPI が、結果 KPI(遅行指標)または推進KPI(先行指標)のどちらであるかを決めます。 結果 KPI と推進 KPI をバランス良く持つようにします。 結果 KPI の方が多い場合、KPI を確認し、推進指標として使用可能な要素を一覧にします。 この指標をダッシュボードに加えることを検討するのに十分な意義がリンクにあるか決定します。

  7. データが使用可能か確認します。

    以下を自問して、KPI に変更を加えてください:

    • この測定基準は、正確に測れるものか

    • この測定の DataSet は存在するか

    • IT 部門は、このデータへのアクセスを許可してくれるか

    • 自分を比較するためのベンチマークには、そもそもデータはあるのか

    • データは頻繁に更新されているのか

    • データフィードは信頼性があり正確か

    • データは汚染されていないか

  8. コンプライアンス、そしてバランスをチェックします。

    BI におけるコンプライアンスとは、全てのユーザーに効果的に影響を与える KPI の能力を意味し、バランスとは、KPI の全体的な見方と、それが他の測定に与える影響力を意味します。 以下を自問して、変更を加えてください:

    • KPI は標準的な定義と用語を使用していて、誰もが同じように理解することができるか

    • KPI は、理解できるものになっているか

    • 計算は簡単に理解できるものになっているか

    • この測定を最適化することで、その他の測定に弊害をもたらさないか(例えば、財務に焦点を当てすぎると、顧客ベースに悪影響にならないかなど)、またはこの測定と他の測定でバランスは取れているか

  9. 各 KPI に所有者とユーザーをアサインし、そしてトリガーとアラートを割り当てます。

    全ての KPI には、ビジネスオーナーとデータオーナーがあるべきです。 ビジネスオーナーは KPI を理解し、顧客の質問に答えることができ、KPI に対する責任を負います。 データオーナーは、KPI のデータの完全性に責任を負い、データフィードに関する質問に答えることができます。 所有者の変更の詳細は、カード所有者を設定または変更するを参照してください。 この時点で、どのユーザーがどの KPI を見ることができるか決定しておくと良いでしょう。 詳細については、ユーザーとグループを管理するを参照してください。 カードをユーザーと共有したら、特定の条件が満たされた場合に送るアラートを作成しておきます。例えば、営業電話の成功率が低下しすぎたらアラートが発生し、注意を促すことができます。 以下を自問して、KPI に変更を加えてください:

    • この KPI にはアラートは設定されているか

    • それは視覚的なアラートか、または通知によるアラートか

    • アラートのためには、KPI はどのくらいの頻度で監視するべきか

    • アラートの通知は誰が受け取るのか

アラートの詳細については、通知とアラートを管理するを参照してください。

その他のヒント

KPI を選択する際は、以下も考慮します:

  • KPI を決めるにあたり、完璧な状態になるのを待ったり、全員の同意が得られるのを待ったりしない。

  • KPI の設計は繰り返しのプロセスであり、またビジネスニーズも時間とともに変化する。

  • できるだけ早く最善の推測を行い、完璧な KPI のセットに到達するために繰り返し調整を行う。