Workbench 5でOLAPキューブに接続する
Workbench 5では、OLAP DataSetジョブを作成できます。データソースタイプにOLAPを選択したら、接続の詳細を指定し、そしてクエリを設定することができます。
Workbench 5でOLAP DataSetジョブを作成するには、
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左側のアイコンバーにある
アイコンをクリックします。
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ジョブリストペインの右上にある [+] ボタンをクリックします。
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[Domoドメイン] ドロップダウンメニューで、必要なアカウント(Domoインスタンス)を選択します。
アカウントが1つしか設定されていない場合は、そのアカウントが既に選択されているためメニューは使用できません。 -
[名前] フィールドに、DataSetジョブの名前を入力します。
これは、Workbenchで表示されるジョブ名です。DomoにアップロードされたDataSet名ではありません。 -
[トランスポートタイプ] メニューで、[OLEDB接続プロバイダー] を選択します。
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[読み取りタイプ] メニューで、[データベースクエリ] を選択します。
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[DataSet名] フィールドに、DataSet名を入力します。これは、DomoにアップロードされたDataSet名です。
新しいジョブを保存した後に変更できるのは、この設定のみです。 -
[DataSetタイプ] フィールドに、ドロップダウンからDataSetのタイプを選択します。
ここで選択または入力するDataSetのタイプは、ジョブ実行後のDomoのコネクタータイプに反映されます。 -
適宜DataSetの説明を入力します。
これは、Domoに表示されるDataSetの説明です。 -
[作成] をクリックします。
現在認証されているアカウントのジョブリストに、OLAP DataSetジョブが新規に追加されます。ジョブを作成した後は、DataSet名以外の設定は編集できません。他の設定を変更する場合は、新しいジョブを作成する必要があります。 -
[設定] サブタブをクリックします。
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「ソース」の下の [編集] をクリックします。
OLAP接続を設定し、クエリを定義するためのパネルが開きます。 -
[OLAP接続] フィールドで、以下のいずれかを行います。
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プロバイダー(MSOLAPまたはEssbase)とデータソース、Initial CatalogそしてユーザーIDとパスワードが入ったOLAP接続文字列を入力します。
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接続ビルダーのフィールドに必要な情報を入力して接続文字列を作成し、[適用] をクリックして [OLAP接続] フィールドに文字列を追加します。接続ビルダーを開くには、[OLAP接続] フィールドの矢印をクリックします。
以下の表では、接続ビルダーの全パラメーターについて説明します。オプション
説明
データソース
データベースが格納されているサーバーを指定します。
プロバイダー
MSOLAPまたはEssbaseのどちらかのプロバイダーを選択します。
カタログ
OLAP接続の初期カタログを指定します。
ユーザー名
このOLAP接続のユーザー名を指定します。
パスワード
OLAP接続のパスワードを指定します。
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(オプション)この接続に32ビット実行が必要な場合は、[32ビット実行が必要] チェックボックスをオンにします。
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[適用] をクリックします。
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「処理中」の下の [編集] ボタンをクリックします。
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必要に応じて、[クエリ実行タイムアウト] の値を変更します。
これは、長時間実行されているジョブを修了するまでの経過時間を秒数で示したものです。 -
[クエリ] サブタブで、取得したいデータのクエリを入力します。例:
with member [Measures].[PCT Discount] AS '[Measures].[Discount Amount]/[Measures].[Sales Amount]', FORMAT_STRING = 'Percent'
set Top10SellingProducts as 'topcount([Product].[Model Name].children, 10, [Measures].[Sales Amount])'
set Preferred10Products as '
{[Product].[Model Name].&[Mountain-200],
[Product].[Model Name].&[Road-250],
[Product].[Model Name].&[Mountain-100],
[Product].[Model Name].&[Road-650],
[Product].[Model Name].&[Touring-1000],
[Product].[Model Name].&[Road-550-W],
[Product].[Model Name].&[Road-350-W],
[Product].[Model Name].&[HL Mountain Frame],
[Product].[Model Name].&[Road-150],
[Product].[Model Name].&[Touring-3000]
}'
select {[Measures].[Sales Amount], [Measures].[Discount Amount], [Measures].[PCT Discount]} on 0,
Preferred10Products on 1
from [Analysis Services Tutorial] -
(オプション)[置換変数] サブタブと [グローバル置換変数] サブタブで、DataSetの列の置き換え変数を定義します。それぞれの置換変数に対して...
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[列] ドロップダウンから該当する列を選択します。
注記:[ソース] メニューで有効なOLAP接続を作成するまで、[列] ドロップダウンに内容は追加されません。 -
選択した列の置換変数を、[値] ドロップダウンで定義します。
変数タイプ
説明
lastvalue
lastvalue変数は、関連付けられたジョブの最新のアップロードとともに送信されたデータ行の最終列について、関連するフィールドの変化を追跡します。構文は
!{lastvalue:_name_}!
lastvalue変数の値は、アップロード終了後にWorkbenchによって更新されます。lastvalue変数は、ジョブ(.xml)ファイルに保存されます。この変数を使って、実行のたびに「新しい」行のみを取得するクエリを作成することができます。たとえば、新しい行が増えるに従って増えていく行の「id」を持つ列がデータに存在する場合、
!{lastvalue:id}!
を含むクエリを作成することができます。以下のようになります:
select id, name, type, sales from tablename where id > !{lastvalue:id}! order by id
この例では、列 「id」 はSELECT、WHEREとORDER BY節に必ずないと、変数を使用して更新できません。
このジョブをアップロードするときは、Workbenchは
!{lastvalue:id}!
変数を現在の「id」値と置き換えます。アップロード終了後、Workbenchは最後にアップロードされた「id」の値をジョブ(.xml)ファイルに保存します。
注記:SELECT、WHERE、およびORDER BY節の中でlastvalue変数を使って参照した列は必ず含めないと、データのアップロード後に変数を使用して更新できません。previewonly
Workbenchのプレビューを読み込む際、特定の操作が必要であることを示します。たとえば、プレビューでは、データソースに存在する1,000,000件のデータではなく100行のみ返すように要求することができます。構文は
!{previewonly:Statement}!
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[適用] をクリックします。
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[更新方法] メニューで、更新する方法を選択します。
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更新時に、DataSetを完全に入れ替えたい場合は、[DataSetを置換] を選択します。
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更新データを既存のデータに追加したい場合は、[DataSetに追加] を選択します。
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これでDomoにOLAP DataSetが作成され、DataSetジョブを実行する準備ができました。しかし、Domoに送信する前にDataSetジョブでできる操作はたくさんあります。これには以下のものが含まれます。
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偽装を設定する(WorkbenchのジョブをActive Directoryユーザーとして実行します)。